症 例 女性 52歳 主婦、アルバイト週2回
初 診 2009年1月16日
主 訴 右手関節、MP関節の痛み
首、肩の凝り
現病歴 ①25年程前、子供が生まれた6か月後に子供を抱っこした時、右手が痛くなった。病院を受診し、リウマチと診断され、その時から抗リウマチ薬と漢方薬を服用しているが、症状の緩解と増悪を繰り返している。
2,3年前から手足の関節が腫れて、変形した。冬場の寒さや夏場冷房の風に当たったり、冷たい水を触ったりすると痛みが増強する。普段は寒がりで手足の冷えがあり、小便は近くて、色が薄く、量が多い。②30才頃から、仕事が細かい手先の作業が多かったため、
頸、肩が凝り易くなった。特に疲れると症状が増悪する。
既往歴 ①花粉症(20代から)②五年前に子宮筋腫による月経過多による貧血(H19年、筋腫は手術で治癒)

③H3年に脳蓄膿症の手術。

中医検査 顔色:青白、艶がない
舌質:紫暗
舌体:胖大、歯痕
舌苔:黄膩
脈:沈遲 時に結脈(脈拍50回/分)
舌診 赤羽の鍼灸院
局所所見 case7_2case7_3赤羽の鍼灸院5赤羽の鍼灸院4
弁証分析 産後血虚、衛外不固、経脈空虚。外風と寒、湿邪が機体を侵襲し、経絡が阻滞され

痹証。経絡阻滞、気滯血瘀、瘀久化熱

局所の発赤、黄膩苔。寒、湿邪が経絡、血脈を阻滞する

舌質紫暗・脉沈遲、時に結脈。
診断 痹証(痛痹)
治療原則 標本同治
治法 養血袪風除湿
温経通絡止痛
治療 鍼・棒灸